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犬に多く見られる病気をまとめました。
ただし、ここに挙げた初期症状はあくまで一例です。
実際には同じ症状でも違う病気だったり、違う症状でも同じ病気だったりと様々です。
また犬種についても、必ずその病気を発症するというわけではありません。
飼い主さんが注意して、小さなことも見逃さず、
早期に治療を始めることが延命に繋がります。
自己判断せず、少しでも初期症状に当てはまることがあったり、ご不安なときは
すぐに獣医師の診察を受けてください。
椎間板ヘルニア
ふらつき・立ち上がれない・びっこをひく・背中を触ると痛がる
変性した椎間板物質が脊柱管内に変位し、脊髄を圧迫することにより生じる脊髄障害です。
原因として段差の飛び降りや外部からの衝撃などにより椎間板へ圧力が加わることで生じます。
ダックスフンド、ビーグル、シーズーなど軟骨異栄養犬種では
若齢のうちに髄核の変性が進行するため、
椎間板ヘルニアの罹患率が高く、低〜中年齢で発症します。
発症部位は頚椎領域(首の部分)、胸椎領域(胸の部分)、
あるいは腰椎領域(腰の部分)が多いとされています。
頸部椎間板ヘルニア症では頸部の疼痛から始まり、運動失調、麻痺が見られるようになり、
重症になると自力で起き上がれなくなり、
四肢の完全麻痺や自力での排便、排尿に困難が見られるようになります。
また、胸部や腰部における椎間板ヘルニア症では、腰背部疼痛、後肢の運動失調などが発現し、
自力による排便・排尿が困難になることも多く見られます。

フィラリア症
セキ・食欲不振・疲れやすい(運動を嫌がる)
犬フィラリア症は、蚊によって広がる感染症です。
フィラリア症は犬糸状虫とよばれる細長いそうめんのような虫が犬の心臓や肺の血管内に寄生して
心臓病をひき起こします。発見が遅れると死に至る確率の高い、犬にとっては大変恐ろしい病気です。
しかし、毎年きちんと予防していれば100%防ぐことのできる病気の1つです。

僧帽弁閉鎖不全症
セキ・食欲不振・運動を嫌がる・呼吸困難
僧帽弁閉鎖不全症とは、あらゆる犬種に発生の可能性のある心臓病で、
左心房と左心室の間に位置する僧帽弁が変性して生じる弁膜疾患です。
すべての犬種にみられますが、
とくにマルチーズ、シーズー、ポメラニアン、プードル、キャバリアなどの小型犬に多発する傾向が
あります。
病気が進行すると、咳をしたり、運動をいやがったり、呼吸困難などの症状を示します。

膝蓋骨脱臼
よちよち歩き・びっこをひく
後肢にある膝蓋骨が正常な位置から逸脱した状態です。
内側にはずれる内方脱臼と外側にはずれる外方脱臼とがありますが、
その発生頻度は圧倒的に内方脱臼が高いといわれています。
膝蓋骨脱臼の症状は、その程度により無症状のものから正常な歩行が困難なものまで様々です。
本症はすべての犬種に発生がみられますが、
とくに内方脱臼はヨークシャ・テリア、ポメラニアン、トイ・プードル、ミニチュア・プードル、
シーズー、チワワ
などの小型犬種に多く、
外方脱臼は大型の犬種にまれにみられる傾向があります。

外耳炎
耳のかゆみ・痛み・首を傾けるなど
犬では外耳道の炎症が多発します。
原因には外耳道に蓄積した耳垢に細菌や酵母が繁殖し、耳道粘膜に感染が成立したもの、
その他、異物や耳疥癬(耳ダニ)の感染によるものがあります。
また、飼い主さんが綿棒を使って耳掃除をした際に耳道に傷をつけてしまったりして、
炎症がおこることもあります。
耳の立っていない犬種、耳道に毛の多い犬種、脂漏体質の犬種などは耳道の通気が悪いため、
細菌や酵母などの繁殖が起こりやすい原因の1つになります。
原因により症状は多様ですが、痒みや痛みを訴えたり、首や耳を振ったり、
後肢で耳根部や耳介をひっかいたり、首を傾けたりします。

てんかん
全身の震え
特発性てんかん(明らかな原因がなく、他の神経症状を伴わない発作が起こるのが特徴)は、
6ヶ月齢から3歳齢までに認められることが多いですが、それ以降に見られることもあります。
発作は通常、全身性の強直・間代性発作が1〜2分間継続します。
しかし、ミニチュア・プードルやラブラドール・レトリバーなどで多く認められる発作には、
意識は失わなわれないが、制御できない震え、筋肉の硬直、不安、よろめきなどの部分発作もあります。
それらの発作が数日〜数ヶ月の間隔で再発することが多く、
加齢とともに発生頻度や程度は増加することが多いです。

白内障
目の白濁
白内障は水晶体の一部または全部が白濁する病気で、
その程度が進めば進むほど白く濁り、
視覚障害(物にぶつかる、ジャンプできなくなるなど)が発現します。
さらに進行すると緑内障を併発する場合もあります。
コッカースパニエル、プードル、ビーグル、アフガンハウンド、狆(ちん)などの犬種で
発生が多いといわれています。

アレルギー性皮膚炎
かゆみ
犬が生体外にあるアレルゲンに感作して生じる皮膚炎をアレルギー性皮膚炎といいます。
食餌がアレルゲンとなるもの(食餌性)
アレルゲンとなる物質の吸引で発症するもの(アトピー性)
ある物質がアレルゲンとなり、これと接触することで発症するもの(接触性)に分けられます。
◇食餌性アレルギー性皮膚炎
主な症状は痒みで、局所または全身的な痒みに対する反応の結果、
二次的な皮膚炎を併発することが多く、その症状は多様です。
本症は片側または両側の耳に外耳炎を起こさせることが特徴の1つです。
◇アトピー性皮膚炎
ハウスダスト、花粉、ダニ、真菌などがアレルゲンとなり、
顔面、四肢、腹部などに強い痒みを起こし、ときに全身症状も生じます。
痒みに対する反応から、二次的な皮膚炎を招き、その多くは湿疹状態となります。
◇アレルギー性接触性皮膚炎
生活環境中のあらゆる物質がアレルゲンとなりますが、
シャンプー、ノミ取り首輪、じゅうたん、食器(合成樹脂性)などとの接触により発症します。
アレルゲンと接触した部位に炎症反応がおこり、痒みが強く、湿疹状態となります。

異常分娩(難産)
妊娠期間が長い、なかなか産まれてこない
異常分娩とは、妊娠期間の延長、分娩時間の延長、
胎児の失位(逆子)などによる難産のことをいいます。
通常、犬の妊娠期間は63日です。
また破水後2時間以上経過しても産まれてこないときは異常分娩と考えられます。
難産を示した場合にはすぐに適切な処置を施さないと胎児および母犬に生命の危険を伴います。
小型犬種や短頭種、大きな頭と幅広い肩を持つ犬種、
例えばボストンテリア、スコテッシュテリア、ペキニーズ、狆、ブルドック、チワワ、シーズーなどは
異常分娩の傾向が高いといわれています。
また、肥満、削痩(やせていること)、運動不足、老犬においては陣痛微弱が生じやすく、
異常分娩がおこりやすいとされています。

停留精巣
精巣が降りてこない
雄の生殖器官である精巣が出生後に陰嚢内に降りずに、
腹腔内または鼠径部の皮下にとどまっている状態を
停留精巣または潜在精巣とよびます。
この状態だと精巣が体温の環境内にあるため精子形成が阻害されます。
また両側性の停留があると生殖能力を欠くことになります
(正常では陰嚢が熱を放散して精巣を体温より低温の環境下におく)。
精巣が陰嚢内に降りずに体内に停留し、高温条件下にあると、精巣腫瘍の発生率が高くなります。
このような停留精巣の犬ではなるべく早期に去勢手術を施す必要があります。

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